じんじ屋エール
since1995
「定額残業」
じんじ屋エールの番外編として開発したツールです。
定額残業代および関連データ(修正基本給、最低賃金確認等)を算出します。
2種類の処理方法、3種類のデータ登録方法、4種類(桁)の端数処理を組み込んでいます。じんじ屋エール賃金体系シリーズのデータを取り込むこともできます。データはExcelを立ち上げて表示します。
※本ソフトは、じんじ屋エール賃金体系シリーズがなくても導入することができる独立したソフトです。
定額残業制は、サービス残業を回避する有効手段の1つです。
たとえば雇用契約を結ぶとき、賃金について「基本給は○○円、・・・定額残業手当は○○円」とし、「定額割増手当は30時間分の時間外割増賃金として支給する」と取り決めてしまいましょう。そうすれば、時間外労働が30時間を超えた分についてのみ割増賃金を支払えばよくなります。
さて、このようなやり方は法律的に問題はないのでしょうか?
判例では、「時間外労働手当を固定額で支払うことは、実際の時間外労働等によって算出した割増賃金に相当する金額が支払われている限り、必ずしも違法ではない」とされております。
きちんとルールを定めて行えば、割増賃金分を定額で支給することは違法ではないのです。
是正勧告を受けてからでは遅いです!!
次のようなケースは、定額の残業手当を設定することを検討してください。
そのままでは「残業手当分の金額」まで基準内賃金に含まれてしまいますので、残業1時間当たりの単価が必要以上に高くなってしまいます。
1.残業代が基本給に含まれている
2.残業代が営業手当等に含まれている
このやり方を導入すると、多くの場合は基本給や営業手当等が減額となり、不利益変更に関する対策(必ず労働者の同意を得ること等)が必要になりますが、あまり経営を圧迫せずに違法から合法へと変えることができます。
労働者側からみても、導入前と総支給額が変わりませんし、一定時間以上の残業を行った月はその分の残業手当が加算されますから納得性が高いのです。
実は、定額残業の考え方は1995年に発表した「じんじ屋エール賃金体系PROVer.1.00)」にすでに組み込んでいました。もちろん現在の賃金体系シリーズにも組み込んでいます。
組み込んであるところは、次の2か所です。
賃金設計を行うステップの中で「修正基本給」というものを求める際に残業手当を考慮する方法も選べるようしています(選択オプション)。 もう一つは、個人別賃金(残業込)で、運用段階に入った後でも本処理を選択できるようになっています。
就業規則STD・EVOの賃金規程のオプション条文である『残業見合分手当』は定額残業手当です。このオプション条文を組み込むような場合は、本ソフトの活用をご検討ください。
Excelファイルから取り込む場合、チェックボタンのエラー表示は「データインポート」と同様です
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