思い出し話 其の弐 【社長の涙】

人事システムをデザインする仕事をメニュー加えて間もない頃、
ある社長さんから依頼があった日の一こま…

相談があるのですが。今一番悩んでいることは社員の給料の決め方なのです。私は色々と勉強会に参加しているので、今までコンサルタントに頼んだ事はなかったのですが、賃金のことだけはよくわからなくて。以前、××研究所の「賃金制度策定研修」を受けたのですが、どうもその内容は我が社には馴染まないのです。
そうですか。それで御社独自の賃金制度を作りたいということですね。ところで、給与体系を変える事は社員の方達は知っているのですか?などなど根掘り葉掘り…。
まだ社員には話をしていませんが、能力給的なものを導入したいと考えています。
それなら等級制度を土台とした教育訓練のあり方や評価システムの導入も必要になってきますね。社員の皆様には現在どのような教育をされていますか?例えば管理者の方達に対する外部研修などを行った事はありますか?
いいえ、ほとんどありません。社長である自分よりも知恵がついてしまうとやりづらい面がでてきますので。
それは違いますよ!会社は社長さん一人頑張っても発展しませんよ。なんのために能力給を導入するのですか!社員一人一人が持てる力を発揮しなけりゃ、オモチャの兵隊引き連れて何するのってことになりますよ…なんて叱咤激励の言葉を発した記憶があります。すると突然、
うっうっうっ(泣き声です)、俺はダメな人間なんだ。いつも自分を大きく見せようとして。うんだらかんだら…
泣きながらの告白は数十分続きました。いやぁ、こんな社長の姿を見せられてしまうと、絶対にいい仕事してあげなければ、と思いましたね。

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