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経営者・人事責任者の皆様へ

人事制度には「使える制度」と「飾りの制度」があるのをご存知ですか?
そして、その中には「カッコいい制度」と「カッコ悪い制度」があるのです。

人事制度はなぜ必要か


人事制度は大企業だけに必要なものと考えている経営者の方々はいまだに多く存在します。でもその考え方は間違えています。

社員数が50人に満たないくらいの会社の社長さんからよくこんな話があります。
「人事制度が必要な会社って社員が何百人も何千人もいる会社でしょう?うちの会社は小さいから人事制度なんてなくても今まで問題はありませんでしたよ。」
問題がなかったですって?本当にそうでしょうか?

今までずぅっと頑張って働いていたAさん・・・この前、突然辞めてしまいましたね。冬のボーナスが低かったBさん・・・会社(社長さん)の不透明な評価に不満を漏らしていますよ。いつもパソコンの前で黙々と仕事をしているCさん・・・画面とにらめっこしてるだけでほとんど仕事してませんよ。

今まで問題がなかったと思っていたのは、実は問題があったのにその問題を見抜けなかっただけなのです。問題があっても解決する手段がなかったため放置してきただけだったのです。そのことに気付かずにいると優秀な社員がいつのまにかいなくなって、ちっとも生産性のあがらない組織が、ハイ、一つできあがり!

「使える制度」と「飾りの制度」

それなら人事制度を導入すれば即問題解決でしょう?
残念ながら世の中そんなに甘くはありません。なぜなら人事制度には「使える制度」だけでなく「飾りの制度」が存在するからです。「使える制度」を導入すれば、社員の不満は解消され、やる気がムクムクと出てきて企業業績の向上に大いに貢献してくれるでしょう。一方、「飾りの制度」を導入してしまうと社員の不満は解消されないままに制度が運用されていきます。これでは人事制度なんて導入しない方がまだましって思えてしまいます。

それでは「使える制度」と「飾りの制度」の違いって何なのでしょうか。まず「飾りの制度」ですが、これは通常すごくカッコいいです。瞬間的に『これを我が社に導入したら、すごい成果がでそうだ』と思い込んでしまいます。でも、いざ導入すると、カッコよすぎて『じゃあ使って見ましょう』という段階で『使えませ〜ん』となってしまうのです。「飾りの制度」は書籍や雑誌で紹介されているようなどちらかというと大企業で培われたノウハウ物が大多数です。もちろん、ノウハウ物がすべて使えないわけではありません。ノウハウ物には本当に使えるびっくりするような仕組みが組み込まれているものもあります。しかし、仮に中小企業向けと銘打ったものでもノウハウ物として紹介されている制度はかなりの割合でお化粧が施されています。ファッション誌でモデルが着ている洋服を見て『あの洋服カッコいいなぁ。欲し〜い』といって買ってみた経験がある方もいるでしょう。しかし自宅の鏡の前でのファッションショーは・・・。だって、モデルとは顔も体型も違うのですもの。

中小企業で「使える制度」を導入するとあまりカッコいい制度にはなりません。なぜなら、組織が比較的単純で階層も少ないからです。
えっ、あなたの会社は社員50人で役員のほかに部長と次長、課長に係長・・・それに主任までいるのですか?
昔、車のCMで『名ばかりのGTは道をあける』というコピーがありました。う〜ん、あなたの会社にも名ばかりのGTが大勢いそうですよ。

いずれにしても単純な組織には軽い制度が似合っています。たぶんそれは相当カッコ悪い制度になるでしょう。しかし、どんなにカッコ悪い制度でもそれがあなたの会社にベストなものならば会社繁栄のための大きな力になってくれます。仮に「あるノウハウ物」がとても気に入った場合は、そのノウハウをあなたの会社に合うようにアレンジしなければなりません。カッコいいけど難しい用語などは、社員全員にわかるようなやさしい(カッコ悪い)言葉に置き換えましょう。そして仕組みを分解してあなたの会社の組織、仕事の内容にすべて合わせましょう。その結果は、当然ながらオリジナルの状態よりもかなりカッコ悪いものになります。でもそれは当たり前なのです。ノウハウ物はオリジナルの状態で一番カッコよく見えるように作られているのですから。

三木さん宅の料理

料理を例に考えてみましょう。三木さん宅の今夜の献立は鍋料理です。奥さんはスーパーへ行ってふと思い出しました。いつもご主人から「もっと美味そうな料理を作ってよ。お前の料理は味は悪くないんだけど、どうも今一つ食欲をそそらないんだよなぁ」と言われていたのです。そこで、奥さんは家族の人数分の『あんこう鍋食材セット』を買ってきました。スープ(汁)も付いているので、あっという間に美味しそうな『あんこう鍋』が出来あがりました。手間もかからず一石二鳥!と奥さんは思いました。ところがご主人から「おぅ、今夜の鍋は美味そうじゃん。(食べ始めてから)あんこうはやっぱり肝だよね。身はいらないからもっと肝が入っていればなぁ。それに味付けはいつもの田舎味噌仕立てがいいね」と言われ、子供達からは「何でカニが入ってないの?あれっ、カキもないや」と言われる始末。どうやらこのご家庭には『あんこう鍋食材セット』は合わなかったようです。
ご主人や子供達は、美味しそうな『あんこう鍋』よりもゴチャゴチャ色々なものが入っている『三木さんちの鍋』が食べたかったのですね。奥さん、やはり必要な食材を必要なだけ用意して、手間暇かけても三木さんちの味付をしましょうよ。多少見てくれなんて悪くてもいいではありませんか。

人事制度だって同じです。会社にとって本当に使える、社員から歓迎される人事制度とは、あなたの会社に一番合った仕組みを導入することなのです。わざわざ手間暇かけてカッコ悪い制度を作ってもいいではありませんか。人事制度を導入する目的は「社員の不満を解消し、やる気を増進させ企業業績を向上させること」なのですから。

もしもあなたの会社が間違えて「飾りの制度」を導入してしまったら、これはもう不幸としかいいようがありません。あなたの会社は「カッコいい飾りの制度」と「カッコ悪いけど使える制度」のどちらを導入しますか?えっ、「カッコよくて使える制度」を導入したい?そりゃあごもっともです。


人事制度で大切なこと

人事制度は「運用」が大切です。
人事制度の「設計」は専門家の支援を受けた方が良いケースも多いですが、
「運用」は必ず自社で行なってください
自社で「運用」できない制度なら導入すべきではないと考えています。人事制度は、経理や給与計算とはまったく違います。企業の経営資源の中核である「人」に関する基幹システムです。将来の企業業績を左右する重要な部分です。この部分を外部に委託(丸投げ)することだけは避けて欲しいと強く願っております。

じんじ屋エールは人事制度を運用するうえでの常駐コンサルタントです。
(設計を専門家に委託することを前提に)設計機能がない廉価版も用意しておりますので、ぜひ御社でもお役立てください。


人事制度の良し悪しは、実際に運用してみないとわかりません。こんなはずではなかった、とならぬよう設計の段階で「運用を強く意識すること」が大切です。


じんじ屋エールで「使える制度」を作って運用しませんか?

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